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イチョウ葉で血流改善 |
旧西ドイツがイチョウ葉を医薬化
イチョウの葉は脳の血液の流れをよくするハーブとして注目されており、1960年代に旧西ドイツで医薬品化されました。
欧州を中心に世界40以上の国々で脳梗塞や脳血管性認知症、虚血性心疾患の治療薬として使われています。
イチョウ葉成分のフラボノイド、苦味成分のテルペンラクトンが動脈硬化防止や脳の血流をよくすると考えられています。
フラボノイドには、血管を修復したり広げたりする働きのほかに活性酸素を取り除き動脈硬化が進行するのを防ぐ効果あります。
テルペンラクトンに含まれるギンコライドには、血栓を防ぐ働きや末梢血管の血液の流れを高める働きも確認されています。
さらにテルペンラクトンに含まれるビロバライドには、脳の神経細胞の電気信号の乱れによって起こる痙攣を抑える働きと、神経細胞の死滅防止の働きがあるので認知症の患者に効果があるとされています。
イチョウ葉による試験
ドイツの病院ではイチョウ葉が脳の血流にどのような作用があるが試験が行われ、血流低下によって認知症と診断された患者32人を対象にイチョウ葉エキスを服用してもらいました。
患者全員は介護が必要で、うち半数は脳卒中による後遺症の患者でした。
4週間イチョウ葉エキスを服用したところ会話能力が改善し活発になった患者は81%、その患者の74%は介護の必要がなくなり日常生活ができるまで回復しました。
日本でもイチョウ葉の試験は行われており、脳梗塞の患者に4週間イチョウ葉エキスを服用してもらったところ約7%血液の流れが増えたと報告しています。
イチョウ葉服用の注意
鎮痛剤(アスピリン、イブプロフェン)や抗血栓(ワーファリン)を常用している方は、イチョウ葉エキスを飲用されると副作用の恐れがありますので医師や薬剤師に相談されることをオススメします。
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